ひとり仕事は、疑問に感じる業界の慣習を見直すことができる
10/242018
カテゴリー:My働き方改革
3月と6月は打ち上げ?
以前勤めていた複数の会計事務所では、3月15日(個人の確定申告の期限)と、6月末(申告期限の延長をしている3月決算の法人の確定申告の期限)に打ち上げのような雰囲気でした。
その日まで毎日夜まで残業続きだからです。
深夜まで残業をして、次の日の朝満員電車に揺られてふと窓に映る自分の顔を見てあまりに暗く青ざめていて、ぞっとしたこともあります。
そして、期限ギリギリになって納品した決算書・申告書はどれだけの価値があるのだろう、と疑問をもっていました。
税理士の仕事について書かれている本、記事などを見ても「繁忙期」という言葉は必ず出てきます。
しかし独立して2年半組織から離れてひとりで仕事してみて、「業界の慣習」を疑い、見直すことができるようになりました。
ひとり仕事はスピードを重視できる
私は、数値は「生もの」だと思っています。
早く処理すれば早く処理するほど活かせるはずだと。
そんな考えもあり、私はクラウド会計ソフト(数値を銀行口座などと連携でき、お客様とリアルタイムで共有できるソフト)を利用しているお客様のみの税務顧問をしています。
お客様の資料を預かってソフトに入力、ということは行っておらず基本的にすべての入力をお客様にお願いしています。
クラウド会計ソフトを利用しているお客様は、常に「リアルタイムの数字」を意識しているわけで、数字をまとめるために数ヶ月もかかるようなことは意図されていません。
したがって、本当の理想は日次決算、つまり決算日の翌日に数値を確定し、申告するようなイメージだと思っています。
業界関係者の方は「何をそんなバカなこと・・」と思われるかもしれませんが、リアルタイムで数値を把握し、事業を行っている人から見れば当然の要望だと思っています。
現実は、申告作業についていまだ手作業が多く翌日は難しいですが、少なくとも決算日から2ヶ月、3ヶ月後に数値が確定するような慣習は本質ではないと思っています。
ひとりで仕事をすると、顧問件数をやみくもに増やさなくても良いので「スピード」を重視できるのが良い点だと思います。
ひとりで仕事すれば繁忙期という言葉を消せる
業界にいるとよく聞く「繁忙期」という言葉が本当に嫌いでした。(今も)
いやいや、勝手に決めないでくれと。私の人生に繁忙期なんていらんと。
自分でしたい仕事をして結果的に忙しくなるのは構わないですが、誰かに勝手に「○月は繁忙期」と決められたくない。
なぜ繁忙期になるかというと、決算・申告作業がいまだアナログな部分が多い点もあると思いますがいっぱい件数をとり、稼ごうとするからだと思います。
もちろんいっぱい稼ぐのが「成功」であればそれで良いと思いますが、そのために大切な時間を犠牲にするのが嫌だと思っている人も多いのではないでしょうか。
私の場合は稼ぎ<自分・家族との時間という価値観がはっきりしているため、自分で繁忙期をなくすことのできない会社員という立場で働くのは諦めました。
意思決定者がひとりという状況は、シンプルです。
ひとりであれば、繁忙期という言葉を使わないで済みます。
まとめ
ひとりで仕事をしてみて、疑問に思う業界の慣習を見直すきっかけとすることができました。
今まで当たり前だと思ってきたことを、ゼロベースで考えられるのがひとり仕事の良い点です。
編集後記
昨日は、近所の図書館へ行って、調べ物を。
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