アフロヘアの元新聞記者である稲垣えみ子さんの

家電なし生活を描いた「寂しい生活」という本が

とても面白かったです。

本当の自由について考えさせられました。

 

冷蔵庫もなくしたことに驚き

この本には、

原発事故をきっかけに節電を極め、

掃除機、電子レンジ、エアコンと

家電をどんどんやめていってついには「冷蔵庫」

もなくしてしまったということが書かれていました。

 

わたしも偉そうに「プチミニマリスト」を名乗っていますが、

冷蔵庫はさすがに驚きました。

「ていうか冷蔵庫なくしてどうやって生きるの?」

と思ったのですが、

 

「今日食べるものしか買わない」

「野菜はベランダで干せば水分が飛んで腐るのを遅らせる」

「おひつを活用」

「毎日ごはん、味噌汁、漬物のシンプル食事」

を実践されているということでした。

 

「江戸時代を参考にした」

という記述に納得です。

確かに、昔の人は

冷蔵庫なんてなくてもちゃんと暮らしてたんですもんね。

 

冷蔵庫が「生きるサイズ」を見えなくする、

という言葉にはっとしました。

冷蔵庫があることで、「いつか」食べるものを

パンパンに詰めて平気で廃棄すること。

そんな食品ロスは、便利の象徴である

冷蔵庫が生み出した結果なんじゃないか。

本質をついている気がしました。

真似して野菜を干してみた

すぐに影響される人間でして笑。

「野菜を干せば旨味が増す」

ということだったので、

試しに普通に切って日光があたるところへ

干してみました。(干したというか置いた?)

 

冬なのでそこまで日差しが強くないのですが

(真夏の日にナスを干すと焼きなすになるようです)、

1日干した野菜を焼いて食べたところ、

確かにいつもより濃い味!(特にさつまいもが美味しかった)

ちょっとまった、これって

誰にでも毎日与えられてる「太陽の光」の力なんだよね、

とあらためて認識しました。

 

こんなありがたいものをありがたいと思っていなかったなんて。

必要以上に電気を使いまくる自分に反省です。

家事って、いつから「面倒なもの」になったんだろう

この本にはまだまだ気になることが書かれてあって。

それは、「家電を代表する「便利さ」って、本当に人を幸せにしたの?」

ってことです。

 

便利な家電が増えて、家事時間は減るはずなのに、

いまだに女性が家事にかける時間は1日平均2時間半を超えるようなのです。(子育て時間は別)

「家電、むしろ負担増やしてるんじゃない」疑惑がでてきますよね。

でもなんかわかる気がするんです。

便利なものがでたらあれも買わなきゃ、これも買わなきゃ、と

いつしかあるのが当たり前になってそのメンテに時間を取られるという・・。

 

わたし自身、トースター、炊飯器、ジューサーその他の家電をだいぶ手放して

楽になったんですよね。

結局便利家電に踊らされてるだけだったんだなあ、って(ホットクックは手放せないけど。。)。

 

この便利家電の呪縛も、

「家事は面倒なもの」という思い込みが

刷り込まれているからですよね。

 

「役に立つ」(お金になる)こと以外は

価値が低い、とみられてきた時代の弊害だと思います。

 

本当は、家事の「面倒さ」って楽しいんですよね。

去年は醤油作り、家庭菜園、コンポストに挑戦しましたが

どれも楽しかったです。

家事が娯楽になったら、毎日が楽しくなりました。

どれだけ騙されてたんだろ、って感じです。

 

本当の自由って

本当の自由って、何かをたくさん得ることじゃなくて、

手放すことなんだなあって考えてます。

 

物だけじゃなく、人やお金に対する執着も。

なにもなくなった自分。それでも生きていける

自信を持つことが本当の自由なんだろう、

とこの本を読んで改めて感じました。

 

色々としがらみがあるけど、

ひとつひとつ手放したい。

そんな方に、おすすめです。

 

 

まとめ

アフロヘアの元新聞記者である稲垣えみ子さんの

家電なし生活を描いた「寂しい生活」という本が

とっても素敵で、本当の自由について考えさせられたので

紹介しました。

 

編集後記

昨日は、セミナーの内容に頭を悩ませ数時間。

良い鍛錬になりました。

 

最近のあたらしいこと

野菜をベランダで干してみた

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