誰も雇わず、なるべく外注せずひとりで仕事をしていく身として

常々感じることは、気をつけなければすぐに

「眼の前のことで手一杯で、投資にかける時間がなくなる」

ということです。

そうならないように、

なるべくひとつの仕事に複数の意味をもたせるようにしています。

※ひとりは色々あるよね、と猫に訴える※

ひとり仕事は時間が足りなくなる

会社をやめて独立した人だったら誰もが感じることかと思いますが、

ひとり仕事は注意していないとすぐに目の前の仕事に手一杯で時間が足りなくなります。

組織では分担して行うことをすべて自分で行うからです。

そんな中、仕事に1つの意味(サービスを提供して、お金を得る)しか見いだせないとしたら、

すぐに限界となり、自分への投資時間がなくなってしまいます。

仕事と勉強は分けて考えるべき?

「勉強させていただきます!」は企業の面接のNGワードのようですね。

確かに、お金をいただいて仕事をする上ではまずは勉強よりもきっちり納期を守って、

質の良い仕事をしてもらうことが先決です。

ただ、机上の勉強だけでは学べないことも多く、実践で勉強することのほうが

ずっと多いのではないでしょうか。

私自身、簿記2級を持って経理に就職しても、

請求書の見方がわからず、受取手形の処理がわからず、会計ソフトの操作もわからず

悪戦苦闘した記憶があります。

そして何より実践して学んだことは机上で勉強したことと違って

非常に効率よく吸収することができ、自分の血肉になっています。

このようなことから、私はある程度机上で勉強したら、

その先は仕事をやっていく過程で勉強してしまおうというスタンスです。

「その場しのぎのお金」だけの仕事はコスパが悪い

自分が既にあるスキルを使えば、それほど苦労することなくその場しのぎのお金を得ることができます。

開業直後や、経営が厳しいときなどはそれで良いかもしれませんが、

ずっとそのようなことをしていたら自分への投資ができません。

自分への投資になっていないということは、

将来のキャッシュを生み出せる力が身についていないということです。

当然価格競争に巻き込まれ、

代替可能な人材になる可能性も高くなります。

そう考えると、その場しのぎのお金を得るという「一つの意味」しか持てない

仕事はコストパフォーマンスが悪いといえます。

仕事に複数の意味を持つ

私が仕事に複数の意味を持つために工夫していることは、例えば以下です。

顧問の仕事

税理士が行う顧問の仕事はどうしても定型化しがちです。

そうならないためにも、自分への投資にもなり、お客様のためにもなるような

仕事を積極的にしています。

例えば、Excelで税金計算を敢えて行うことです。

お客様にとって、税務申告ソフトから印刷した専門用語だらけの申告書は、

決して見やすいものではありません。

普段使い慣れているExcelで計算過程を示せば、

お客様にとってブラックボックスだった税金計算が明るみになり、

こちらとしてもExcelのスキルアップにもつながり

2つ以上の意味を持たせることができます。

参考記事:

Excelはお客様独自の要望に応えられる必須のツール。会計・税務ソフトだけで仕事を回すのは難しい

 

執筆の仕事

執筆に関しても、「原稿料(又は印税)をもらう」といった一つの意味ではなく、

複数の意味をもたせるようにしています。

書籍・雑誌執筆と違って当ブログとHPは直接的な報酬は発生しませんが、

  • 仕事を依頼してもらう
  • 自分を知ってもらう
  • 自分の知識を定着化させる

といった複数の意味をもたせることができるため、毎日行っています。

税理士として必須の税金知識についても、

座学で学ぶよりも

自分で机上で学んでブログ・HPで発信するといった方法のほうが

複数の意味を持たせることができるため積極的に行っています。

 

レンタルスペース業

最近レンタルスペース業をはじめましたが、こちらも

「レンタルによる収益を得る」1つの意味ではなく、様々な意味をもたせるつもりで、はじめました。

  • 自分がセミナー、勉強会を定期的に行えるような場所がほしい(これが第一の意味で、以下は副次的な意味)
  • シェアリングエコノミーでホスト体験をしたい
  • ゲストに心地よい空間で過ごしてもらいたい
  • 資源を有効に活用して収益を得たい
  • 予約システムを自分で作りたい
  • 空間をセンスよくアレンジしたい
  • 写真がうまくなりたい

実際レンタルを既に開始していますが、

ホストとしての体験や、居心地の良い空間を作る、予約したいと思わせるような写真を撮るなど、

様々な投資となっています。

 

時間が圧倒的に足りないひとり仕事だからこそ、

ひとつの仕事に複数の意味をもたせることは

重要な戦略になると考えています。

 

 

まとめ

ひとり仕事は圧倒的に時間が足りなく、ともすればその場しのぎの仕事ばかり

になってしまいます。

ひとり仕事の醍醐味である、「自由度」の高さを武器にし、

複数の意味を持てる仕事をすることによって、

投資も同時に行っていきませんか。

 

編集後記

自分の法人の第1期目の申告を昨日終えたところ、本日県税事務所から電話が。

去年移転したのに、移転前の管轄の県税事務所に提出してしまったようで。。

同じ神奈川県だけど、ダメですよね、やっぱりダメですよね。

 

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