残業ありきの思考から脱却しよう
3/212017
カテゴリー:My働き方改革
政府が、働き方改革として進めている残業時間の規制が注目されています。
通常期は、月45時間を上限にする。
繁忙期には、年間を通じて月平均60時間を超えないことを前提に、月100時間を上限にするとのことです。
今までの36協定による野放しの状態よりは改善されたとは思いますが、やっぱり「残業ありき」の考え方は変わらないなあ。。と思いました。
残業ありきでは人間らしい生活はできない
通常時期の残業45時間の規制。
人によって考え方はバラバラかと思いますが、私は月45時間の残業でも人間らしい生活はできないと思っています。
(人間らしい生活とは、私の場合は暗くなる前に家族とゆっくり過ごせる時間を持てることです)
ましてや繁忙期の100時間って・・廃人レベルです。
月45時間の残業でも、平日2時間程度の残業をすることになります。
そして、都内に勤めている人の平均通勤時間は往復2時間程度。
18時が定時でも20時に帰社、帰るのが21時以降となるとそこから食事などの必要最低限のことをしていて自分の時間が取れるとは思えません。ましてや家族がいる方だったら土日にしかまともに一緒にいる時間は取れないでしょう。
それが何年も続いてしまったら・・。
繰り返しになってしまいますが、月45時間の残業をしていたら人間らしい生活はできないと思っています。
(私は、月80時間の残業をしたときに生きていることに疑問を感じ始めていました・・まずい状態ですね(-_-;))
面接で必ず聞かれる言葉「残業できますか?」
「残業ありき」の就労の考え方には、ずっと違和感を感じていました。
乳幼児を抱えての転職活動では、
「残業できますか?」
の質問に答えられなければいけなかったので仕方なく答えを準備していきました。
「義母が来てくれるので大丈夫です!」
「月に20時間程度は残業できます!」
と言っていました・・。
今考えたら、「残業ありき」の考え方がおかしいと思います。
求人に、必ず書いてある残業時間。
一律に決められているのも変だし、そもそも残業が前提である考え方にいつも違和感をもっていました。
労働者側の意識の変化も必要
今回の残業時間の規制は企業側に課するものです。
それと同時に、労働者側の意識の変化も必要ではないかと思います。
先日、NHKのニュースで次の記事が書かれているのを見ました。
他方、労働者も残業代も含めて生活設計を行っているという実態もあり、「時間外労働を急激に減らすことで、労働者の手取り収入が減り、生活に影響が出るのではないか」という懸念もあります。
(2016/3/17 NHK NEWS WEBの記事より http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170317/k10010915721000.html)
「残業代を含めて生活設計を行う」人がいることに驚きです。
そして、そのような考え方はとても危険だと思います。
なぜなら会社員である以上、自分の仕事量を自分で決めるには限界がありますし、いつ会社のポリシーが変わるかもわかりません。
それに、残業ありきの生活が、お金と違って貯めておくことのできない大変貴重な時間という資源をどれほど消費してしまっているか、一度考えることが必要でしょう。
まとめ
「残業100時間未満の規制」と聞いて、
「え?残業が100時間?1ヶ月の総労働時間ではなく?」
とあまりに驚いてしまい記事にしてみました。
私が転職活動をしていた10年前くらいからそんなに状況は変わっていなく、
なかなか一度染みついた考え方を変えるのは困難なようです。
企業側だけでなく、働く側も意識改革が必要だと思います。
編集後記
来月で独立してから1年たちます。
これを機に、新しいことを始めたく色々考えにふけっています(HPやブログの更新、サービスの刷新など・・)
1年間の反省も踏まえ、一歩一歩進んでいきます。