先日、影山千明さんの「ゆっくり、いそげ」という

本を読みました。

 

この本が出版されたのが2015年で、

その後も刷られ続けて第11版まで発行されています。

 

久しぶりに、良い本だった〜紙で買って良かったと思いました。

この本の中の、「本は、時間を味わうメディア」という

センテンスにとても共感しました。

 

次から次へと消費される本たち

昔から、本屋さんが好きでした。

雑多に並べられた本棚を眺めて、

立ち読みして追い出されて…笑。

 

社会人になってからも本(ジャンル問わず)を読み続けていたのですが

いつからか書店がそこまで魅力的なものに映らなくなりました。

なんでかというと、書店がやたらと消費モードになったからですね。

 

「自己啓発本」と言われるものが多くを占めるようになってから、

全然面白くなくなりました。店員さんおすすめもイマイチ、、

 

それもそのはず、日本では毎年7万点もの本が出版されているようでして、

1日あたりおよそ200点だそうです。(三恵社調べ)

ひとたびベストセラーになっても、次々と別のベストセラーに

取って代わられ、その様子が本当に「消費」なんですよね。

 

影山さんは、この状況を

つまり、今の作品たちには、「傑作」になるために必要な受け手とのコール&レスポンスを形成する余裕はなく、次から次へと消費され消えていく宿命と向き合わなければならない。

と書かれています。

最近自分も(仕事に必要な本を除き)昔の本ばかり読んでるのでこれはとてもよくわかります。

 

良い本は、時間を超える・良い人間関係を作る

著者の影山さんはカフェとは別に小さな出版社(クルミド出版)もやられていて、

この時代にそぐわない?手間暇かけた本の作り方をされています。

取次会社も通さず、印刷機を使わず(校正機にセットしてペダルを踏んで刷る方法を採用)、製本も手作業。

 

なぜここまでこだわるのかというと、

仕事の本質が、「時間」であることを意識されているからです。

 

単に記号化された情報やコンテンツであれば、電子書籍で十分だけど、

そうではない価値である「いい時間」を提供することが、目的だから。

そのためには、作り手が、時間をかける必要がある。

 

これはとても共感する考え方だなあ。。と。

インスタントに、消費されることを目的に作られた本と

全く違うんですよね、そいういう本は。

 

だから良い本は良い人間関係を作るんですよね。

実際、本をきっかけに良い関係を長く作れたと影山さんはおっしゃっています。

 

思い返せば私も、

好きな人と共通の本が好きでますますその人とその本が好きになったり、

昔読んだ良い本をあらためて読み直して新しい発見ができたり、、

ということは何回もありました。

 

10年以上、読んでもらえる発信をしたいと妄想する

この本を読んで、長く(たとえば10年以上)読んでもらえる発信をしたいなーと

妄想しました。

読んでくれた人が、何かしら生き方のヒントを得られるような。

 

そのためには、

(今流行りの)ChatGPTにブログを書いてもらうわけにいかないし、

流行っていることや浅ーい記事を適当に書くわけにもいかない。

 

やっぱり、良いものを作るには、時間をかけるしかない。

 

そんな、結論に達しました。

良い本は、本当に人生を変えてくれますね。

ゆっくり、でも力強く。

 

編集後記

近所がようやく紅葉してきました。

散歩していると、毎日違う景色が見られて、楽しいです。

 

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