器用貧乏という言葉があります。

「なまじ器用に何事もこなせてしまうために、かえって大成しないこと」

という意味で使われています。

ネガティブな意味で使われることのほうが多いですね。

私自身は、税理士という一応税金のプロではあるのですが

器用貧乏の傾向は強いと思っています。

なんでもある程度自分でしないと気が済まないタイプです。

ただ、器用貧乏でいるメリットもあると考えています。

※自分でベビーレタスを育てています※

メリット①いろんなスキルが身に付く

一つ目のメリットは、いろんなスキルが身につくことです。

「・・だから器用貧乏っていうんでしょ!」

というお叱りを受けそうですが、

この「器用貧乏」という言葉ができた当時と

いまでは時代が違うと思うんですよね。

当時は、情報も少なく、何かを極めるためには相当な時間とコスト、人脈が必要だったはずです。

一方現代はどうでしょうか。

何か新しいことを始めるハードルは非常に下がっています。

情報は溢れていますし、お金を払って人に教えてもらうこともできます。

やる気さえあれば始められます。

したがって、「どれも中途半端な状態」

ではなく、「どれも深いスキルを身につけている状態」

も可能になっていると思うのです。

もちろんプロには及ばなくても、ある程度は。

(中途半端でない)マルチプレイヤーも実際に存在していますよね。

深いレベルのスキルをいくつか持っておけば、

引き出しも多くなるので視野がぐっと広がるはずです。

メリット②仕事のバランスをとれる

器用貧乏は「あれもこれも手を出して中途半端」と捉えられますが、

よく言えば多動力があり、

さまざまなことを経験することによってバランスをとれる、

という側面もあると思います。

人にもよると思いますが、

私自身ひとつのことに集中するのが苦手で、

仕事も多様性を望むタイプです。

 

私はこれまで会社のバックオフィス(経理など)で働く機会が多くありました。

そのときは、

「私の仕事は、直接収益を生み出していないし、あまり感謝されないし・・」

という後ろめたさがありました。

その後、税理士法人でフロントで実際にお客様にサービスを提供する立場になりました。

そのときは、

「お客様対応できるのは良いけど、経理とか総務とか全部やってもらっているの気になる・・」

という後ろめたさがありました。

結局、その悩みを解消したのはフリーランスになってからでした。

フロントもバックも、どっちも絶対必要。それがやっとわかりました。

あるときはお客様に対応する、営業する、といった「攻め・フロント」、

あるときは経理をする、お金を管理する、といった「守り・バックオフィス」

といったように

仕事のバランスをとれるのがとても心地よかったのです。

メリット③生きるためのコストを抑えられる

自分でいろんなことがこなせる器用貧乏であれば、

生きるためのコストを抑えられます。

自分である程度深いスキルを身につけるためのコストが下がっているいまだったら、なおさらです。

営業を自分でする、

HPを自分で作る、

動画を作る、

などなど。

これはビジネスに限りません。

ちょっとした家具を自分で直してしまう、

ちょっとした衣服の縫製を自分でしてしまう、

野菜をスーパーで買うのではなく育ててしまう、

といったことでも。

「仕事で忙しいからできない!そんなの余裕のある人だけの特権だ」

という意見があると思いますが、

「仕事が忙しい」

こと自体が問題なのだと思います。

あくせく働く必要は本当にあるのか?を考える時代にきていると思います。

(昨日紹介した山口周さんの本にも「ビジネスの使命の終焉」を書かれていて、納得です)

コストを抑えるだけでなく、楽しみながら、がコツですね。

 

まとめ

フリーランスが器用貧乏でいるメリット

を書きました。

器用貧乏、ばんざいです。

 

編集後記

昨日は、午後息子の病院通いに付き添い。

待っている間、空いているコーヒーショップで一息しました。

 

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