RPA(Robotic Process Automation)の流行と衰退から思うこと
6/32024
カテゴリー:RPA
2016年頃から、RPA(Robotic Process Automation)が流行しました。
RPAは、違うシステム間のルーティンワークを自動化、効率化させることを実現させるツールです。
私は2017年頃から使ってきていますが、
「そう言えば、最近RPAって聞かないな」
と思い、調べたところ「オワコン」などと言われているようで。
RPAの流行と衰退から、思うことを書いてみます。
※地味に活躍しているRPA
「RPAはプログラミング不要」と言われていたけど
RPAのメリットは「プログラミング不要であること」と当初から言われてきました。
だから、誰でも使えると。
でも、私は当初からこの考えには違和感があったんですね。
というのも、UiPathとか、Power Automateとか、メジャーなRPAツールを触ってみて「プログラミングの知識(もしくはプログラミング的な思考)がまったくない状態ではかなりきついと思ったからです。
UiPathは当初、日本語表記すらありませんでした。書籍もなかったため、困ったときは公式サイトの英語のヘルプページだけ。プログラミングを触っていない人の場合、それだけでアレルギーを起こしていたんじゃないかと思います。
「RPAはパーツを組み合わせるだけ」という触れ込みでしたが、
手順をきちんと網羅することはもちろん、自分が実現させたいことにどんな機能(変数、繰り返し処理、条件分岐など)が必要なのか知らないといけないし、
少なくとも私は「RPAは誰でも使える!」とは思いませんでした。
高価なRPAはどこいったのだろう
UiPathやPower Automateはほぼ無料で利用できますが、当時高価なRPAツールが出ていました。
主に、組織向けですね。数百万円するものも。
そんな高価なRPAツールは今活用されているのでしょうか。
当初は「RPAのお陰で◯時間の業務削減!」などとニュースにもなっていますが最近は聞きません。
RPAはメンテナンスが命。業務のことをわかっていない外部の業者が作った野良RPA?がレガシーのように社内に放置されているんじゃないかとつい想像してしまいます。
RPAは、自分(自社)で作って自分(自社)でメンテナンスする。
それ以外活用方法はないと、今だったら確信できます。
便利なツールがあっても、鍛錬は必要
ときが変わって、今は「生成AIで業務が劇的に変わる!」と言われています。
少し前のRPAが流行っていたときのようです。
私は今のところRPAでも生成AIでも業務は劇的に効率化できていません。
RPAは随所で活躍してくれてはいますが、
とっても地味な業務に淡々と利用しています。
しかも、しょっちゅうシステムの仕様が変わるたびに作り直しているので
結構な手間がかかります。魔法でもなんでもありません。
(今日も新しいUIになったe-Taxの自動化に苦労しました)
結論、RPAにしろ生成AIにしろ、どんなに便利だと言われているツールが出てきても
日々の鍛錬なしでは何も変わりません。
使う人間が変わらないと、何も変わらないですね。
編集後記
家の周りに紫陽花が咲き始めました。
色鮮やかで、見てるだけで癒やされます。今年も咲いてくれてありがとう^^
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