日本実業出版社様が発行している『企業実務』に経理業務効率化について執筆しています。

10月号(9月25日発行)より掲載予定です。

今回は初回ということで

「経理業務効率化する理由は?⇒そもそも経理の役割ってなんだろう?」

ということを書いてみました。

そこが分かっていないとモチベーションも上がらないかなと思ったからです。

私は企業の経理の経験が長いので、そのときのことを思い出しながら書きました。

私が大企業の経理にいたときに感じた物足りなさ

役割分担がされている大きな会社での経理は、どこか物足りなさを感じていました。

それは、自分が歯車の一部で自分の仕事が何に貢献しているかわからなかった

からです。

例えば、決算が終わって経営層に提出する資料の作成の仕事。

マニュアル通り作成したら終わり、でその後が全く見えませんでした。

ですので「作成する」そのものが仕事になっていました。

なんか違うようなあ、と思って過ごしていました。

小さな会社や、独立したときに感じた経理の大切さ

一方で小さな会社での経理は、やりがいがありました。

小さな会社では人事・総務・経理なんでもやります。

通常の仕訳業務から在庫管理、給与計算、社会保険手続き、その他

外国の親会社からの質問対応にも素早く対応しなければいけませんでした。

数値についてはすぐに内容を答えられるようになっていなければいけないので

自然と会社のことを他人事ではなく、自分ごとで理解するようになりました。

独立後はもっと経理の大切さを知りました。

数値を素早く作り、自分なりに加工(グラフにするなど)して戦略を練っています。

経理は、事業を行う上での道標です。

私みたいな小さな個人事業主であっても、中小企業でも、大企業であってもそれは同じです。

その道標を作る経理は本当に大切な仕事ということに気づきました。

経理の本来の役割ってなんだろう

執筆の中では、

「そもそも経理の本来の役割ってなに?」

ということを書いています。

経理の仕事は、数値を作った「後」が非常に大切だと思っています。

前年と比較してどうか、使いすぎたコストはないか、さらなる投資はできるのか・・

こういった検証、判断を素早く行っていくことが経営に必要です。

ですので数値を「作る」部分ではなく、作ったあとの

価値のある「情報提供」に経理は特化するべきだと考えています。

(これは、中小企業〜大企業〜独立を経験して、ようやく気づいたことでもあります。)

情報提供に特化するためには、数値を「作る」部分は業務を効率化して、正確に、かつスピーディーに終わらせる必要があります。

そしてその手段としてITの活用、ペーパーレス、キャッシュレス等

があると思っています。

手段から入るのではなく目的(又は理由)から考えていくと

経理業務効率化がスムーズにすすめられると思っています。

 

まとめ

経理業務効率化の執筆をしていて、あらためて「経理の本来の役割」について考えてみました。

余談ですが私が経理の求人を探していたときは

「簿記2級」でだいぶいけたのですが、

今はそれに加えて+英語だったり、+Excel(マクロ、VBAなども)だったり、+内部統制の知識だったりでハードル上がっているんですね・・。

一生勉強、ですね。

編集後記

週末は、執筆の準備や読書など。

 

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