先日、運営しているレンタルスペースの口コミを見ていたら

「全体的に良かった。でももう少し料金が安ければ良い

といったものを見つけました。

結論として、値段は下げませんでした。

「値段が高い」「値段を下げてほしい」

と言われたときにどう対応すべきか、考えてみました。

※値段はそれぞれ※

相場はあるようでない

値付けについては私自身、常に悩んではいます。

独立当初は、いわゆる「相場」というものを気にしていました。

あちこちWebで検索して

あるようでない「相場」を探し回っていました・・。

ですが、そのうち「相場」というものはあるようでないことに気づきました。

今考えてみれば当たり前のことで、提供するサービスも質も違えば

料金も異なるはずで。

また、相場を気にしすぎるとどうしても価格で勝負ということになり

疲弊する道を選ぶことになるので、そのうちありもしない相場を探すことはやめました。

レンタルスペースで言えば、

確かに同じ地域でもっと安いスペースはあります。

しかしどう考えても採算が取れないような価格ですし、

それなりに私はスペースを使ってもらうために立地や設備、清潔さ等意識し、

他と違いをもたせているつもりなのでそのような低い価格に合わせていたら

赤字になりますし、何よりもモチベーションが上がりません。

消費者には選択権がある

買う側(消費者)には選択権があるというのも値下げをしなかった理由です。

とにかく安いところを利用したいのであれば、

いくらでも見つかります。

ただその分清潔さや広さ、立地等で諦める部分はあるでしょう。

「値段相応なサービス」という感覚は、普段会社で働いてサービスを提供する側にたっているにも

かかわらず消費者になった途端に忘れてしまう人が多いような気がします。

 

余談ですが、以前外国(ベルギー)のスーパーに買物へ行ったとき、

レジの人が

会計をやめていきなり目の前で鼻をかんだり、

ずっと会計中鼻歌を歌っていたり、

商品を適当に投げたり、

閉店時間になると外に人がいても無慈悲にシャッターを閉めたり、

気持ちの良いくらい値段相応なサービスをされていました。

私はそんな雰囲気が気に入りました(Mではありません)。

 

一方で日本は高品質・低価格が行き過ぎている気がします。

マックで100円のコーヒーを買って思い切り頭を下げられると逆に恐縮してしまいます。

機械が注いでくれたコーヒーだけで十分です。

 

話は脱線しましたが、

どんな物・サービスでも「値段相応」を意識することが大事で

(そして「タダ」にも罠があることを認識した上で)

消費者にはそれなりの料金を払って良いサービスを受けることも、安い料金を払って値段相応のサービスを

受けることも自由に選択ができます。

したがって結論として

「安い所は他にたくさんあるので是非そちらをご利用ください。でも高品質は期待しないほうがいいですよ。そして「タダ」は罠がありますよ。」ということになります。

 

自分で決めた金額を貫き通すしかない

値段が高いか安いかは、その人によって違うので、

結局のところ自分で決めた金額を貫きとおすしかないと考えています。

高いかな・・と躊躇することがあっても、

値段に追いつくくらいの考えも良いのではないでしょうか。

高すぎれば買っていただけないでしょうし、

市場に判断してもらう、という戦略もありなのではないかと思っています。

良くないのは周りから「安くして」と言われて

なんとなくしてしまうことです。

もちろん自分で納得した結果、価格を下げたほうが良い、と判断したのであればよいのですが。

価格の主導権はいつでも自分(自社)が持つ、という強い意識を持てる

のが理想ですね。

 

編集後記

昨日は寒かったので自宅兼事務所の引きこもり。

ゲラチェックと償却資産申告書を進めました。

 

最近のあたらしいこと

お湯出しの黒豆茶

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