デジタル資産の整理は今からはじめよう – 『スマホの中身も「遺品」です』

  • 2020.07.22
デジタル資産の整理は今からはじめよう – 『スマホの中身も「遺品」です』
Pocket

自分の死後、データで持っている資産(デジタル資産)はどうなるのか?

ということに関心を持っています。

有体物と同じように、デジタル資産も

生きている間に整理整頓し、もしものときに

残された人に迷惑をかけないようにしたいものです。

こちらの『スマホの中身も「遺品」です』という本には、

誰にとっても他人事ではない、もしものことがあったときの

デジタル資産の取り扱いについて書かれています。

プライベートもビジネスも、デジタルなしでは語れない世の中、

誰もが避けては通れない内容かと思います。

とてもわかりやすい説明なので、是非一読をおすすめします。

デジタル遺産は大きく分けて3つ

この本では、

デジタル遺産を以下の3つに大きく分けています。

まずはデジタルデータが収納されている機器そのものです。

例えば、スマホやPC、タブレット、外付けHDDなどですね。

これらは表面上は他の遺産(土地、家など)と同じ有体物でです。

ただ、ただ眺めているだけでは実態はわかりません。

電気を通し、IDやパスワードなどでログインして初めて中身が分かるものです。

ですので従来の遺産とは

一定の環境(デジタル環境)においてしかその中身を確かめられない

という点で少々厄介です。

家の中

スマホやPCなどの機器に収納されているデジタルデータそのものを指します。

写真や動画、音楽ファイル、オフィス系ファイル、アプリなどが該当します。

デジタル遺産といえば大半の方がこれらをイメージすると思います。

従来の遺品と異なり、

複製が簡単にできて、経年劣化も起きないという点が特徴です。

家の外

家の外(インターネット空間)に存在するものすべてが該当します。

FacebookやTwitterなどのSNSアカウント、ホームページ、ブログ、オンラインストレージ上のファイル、ネット銀行やネット証券口座等が該当します。

ここ数年でぐっと幅が広がった感じがしますね。

 

この本では以上の3つに分けられているのですが、

厳密に分けることは難しく(家(スマホ)のデータが自動でクラウド上(家の外)に同期されるケースなど)、

基本は家(機器)を拠点にしつつ、家の中(機器に保存されてあるデータ)と家の外(インターネット上のデータ)に広がっている、というイメージを持つことが大事と書かれていました。

大まかで良いので、余裕のあるうちからデジタル資産の全体像を掴むことが大事ですね。

今後起きうる問題

現在は表立った問題は起きていませんが、

デジタル資産を持つ方が死亡し、

遺族がその全体像を把握するのが相当困難になるケースが考えられます。

この本に書かれていたエピソードが印象的でした。

故人のスマホに残されていた思い出の写真を保存しようとしたが、パスワードがわからず何度も入力して初期化されてしまった

スマホは、特にセキュリティ機能が強く(例えばiPhoneは10回連続でパスワード入力をミスしたら工場出荷時の状態に戻ってしまう)、やみくもに触っていると大事なデータを消してしまいかねません。

このようなことを防ぐためにも、

故人が生前から万が一のときのためにID・パスワードを伝える手段を持っておく、

家族間で、デジタル資産の知識を共有しておく

ということが必要ですね。

生前、故人が先物取引を行っていたようだが痕跡が見当たらない。高額な請求がこないかとビクビクしている

デジタル遺産の中でも、一番残された人が知りたいのは金融資産です。

特に先物取引など高額な損失を被ることもあるので、なおさら残された人は気になるでしょう。

残された人に不安な毎日を送らせてしまうのは、本当に不本意だと思います。

このようなことを防ぐためにも、

少なくとも金融資産については元気なうちから

一覧にしておき、残された人が不安にならないよう配慮が必要です。

デジタル遺産の課税関係

今後、大きな問題となっていくと考えられるのがデジタル遺産の課税です。

例えば、この本にはパスワードが分からなくて仮想通貨を換金できないのに

相続税が課されるリスク(2018年3月23日参議院財政金融委員会にて藤巻議員と藤井国税庁次長間でのやり取り)

についても言及がされています。

その他、

収益を生み出しているアフィリエイトサイトの承継をしたら?

○○ペイなどもデジタル遺産になる?

なども興味深いです。

 

いずれにしても、この本を読むことによって

「周りの人に迷惑をかけてしまうかも・・」

ということはよく分かると思います。

私自身、エンディングノートは書いていますがもう少し

デジタル資産については残された人が困らないよう、工夫が必要と感じました。

エンディングノートを書いてみた。「どう生きるか」を考えられるのでお勧め

いざというときでは遅いので、

今から少しずつ、デジタル資産の整理、始めてみませんか。

 

編集後記

昨日は、新居の鍵を受け取って少し荷物を運びました。

 

最近のあたらしいこと

ブログのカテゴリ整理でプラグイン「Batch Cat」を利用

一気にやろうとして、誤って「未分類」だらけにしてしまいました・・

1週間くらいかけてきれいにしていきます。