去年の秋頃から、3冊目となる書籍の執筆をしています。

フリーランス・個人事業主の確定申告の本です。

現在ゲラをチェック中で、春くらいに出せたら、といったイメージです。

確定申告の本はたくさんあるが

確定申告の本は、書店に行けばたくさん並んでいます。

ただ今回書いた本は少し視点が違っていて、

  • 一般の方ではなく初めて所得税の確定申告を行う税理士向け
  • 個人事業主・フリーランスの類型(ネットビジネス含め)を簡単にしている
  • 主な業種ごとに必要となる書類など「形式面」の説明を重視

している点が特徴です。

大きな特徴は「税理士むけ」であることです。

(一般の方が読んでも役立つ部分は多いと思います)

意外と需要があると認識

大きな特徴である「税理士向け」は、当初私はイメージがつきませんでした。

というのも、所得税の確定申告は無料相談などもあり、

「税理士は所得税を知っていて当然」

といった刷り込みがあったからです。

しかし思い返してみると私自身

勤務していたところでは「日本に住んでいない非居住者の所得税の確定申告」というニッチなことしかやっていなかったので、

独立後に学んだことのほうがずっと多いです。

(冷や汗かきながら無料相談したっけ)

実際の確定申告の進め方がわかる本があれば助かっていた部分もあるかと。

そして周りの同業者の中にも

「法人しか相手にしていないので、所得税はできないかも・・」

といった方が少なからずいることがわかりました。

思わぬところに需要があるのでは、といった発見にも繋がりました。

 

視点をかえて需要を発掘することの大切さ

世の中の主流から少し外れてみるとあらたな需要を発掘できると感じています。

前著である『税理士が知っておきたいネットビジネスの仕組みと税務』も、

もとを辿れば

「副業でネットビジネスを始める人は増えているけれど、税理士に頼むほどでもないし、ネットにも情報がほとんどないし、困っている人が多いのではないか

といった仮説をたてて情報発信をしたことによって得た仕事でした。

(実際は一般の人向けではなく税理士むけの本になりましたが)

【書籍出版・キャンペーンのお知らせ】『図解でわかる!税理士が知っておきたいネットビジネスの仕組みと税務』2019/9/4発売

 

「税理士は所得税の確定申告がスムーズにできて当然」

「副業レベル、起業したての人は税理士のターゲットの範囲外」

といった思い込みを捨てて

0ベースで考えると

より可能性は広げられるはずです。

 

編集後記

昨日は、3年前の創立時から顧問をさせていただいているお客様のところへ

今期の打ち合わせを。

当初一人社長だった会社は急成長を遂げ、従業員も増え、freeeを使いこなし、新たなフェーズに突入しています。

 

最近のあたらしいこと

増刷した『税理士が知っておきたいネットビジネスの仕組みと税務』が届く

修正をお願いしていた部分がきちんと修正されているのを見て、一安心しました。

編集者さんに聞いたところ比較的高齢の方からお買い上げいただいているとのことで。これもまた意外な需要の発掘で嬉しいです。

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